粉体吹込装置 

■特徴

・構造が極めてシンプルでメンテナンスの必要が少ない機構を採用。(モーター等の機械切出し機構がありません)
・高濃度(高固気比)でなおかつ安定した吹き込みができます。
・比重0.4-3.0(高比重)の材料の吹き込みができます。
・ロードセル計重装置が標準仕様で組み込まれています。
 その他、オプションで操業管理用の計装/計算機能の組込みができます。

■用途
・電気炉へのカーボン粉・アルミ灰・フェロシリコン・フェロマンガン・石炭・SiC粉等の吹き込み。
・取鍋(溶鋼・溶銑)へのカーボン粉、脱硫剤の吹き込み。
・高炉鋳床における脱珪材の吹き込み。
・製鋼用真空脱ガス炉(RH炉)への脱硫剤等の吹き込み。
・キューポラの羽口近くでのコークス粉の吹き込み。
・セメントの泥水等への吹き込み。(土木用途)
・コピー機のトナー粉の廃油への吹き込み。(産業廃棄物処理の用途)

■主使用
切出し方式: 高濃度エアーレーション式
タンク容量: 数十リットル-10立方メートルまで
吐出能力: 供給ガス/エアー量/ホース・配管径にもよりますが、目安として
25Aホース/配管使用時 約30kg/min.
40Aホース/配管使用時 約90kg/min.
50Aホース/配管使用時 約150kg/min.
80Aホース/配管使用時 約250kg/min.
(材料高比重0.6、配管長さ100m以内の場合)
使用ガス: 圧縮エアー/N2ガス/アルゴンガス等
最高使用圧力: 9.9s/cu以下でご指定下さい。(もしくは弊社で算定致します)
タンクへの投入弁: アクチュータ付バタフライ弁
ロードセル計重装置: 圧縮式3個(タンク容量等にとり型式を決めます)
*尚、非常に磨耗性の高い材料には、セラミック内装バルブ等をオプションで用意しております。

■吹き込み機の原理
エアレーション: 低流量のガス/エアーで搬送できるように材料を流動化させる。
搬送エアー: 材料を搬送するためのエアー
加圧エアー: タンクを加圧し、材料を吐出させるためのエアー

吐出の際、タンクに投入された材料は、下部のエアーレーションプレートから噴出する細かなエアー(エアーレーション)により攪拌されます。
この時、タンク内の材料
が非常に細かな場合、このエアー攪拌によって粉体が流動化します。(流体のような動きをします)
ここでタンクは、加圧エアーとエアーレーションによって加圧されます。
その後、吐出弁が開となり、材料が吐出口より高濃度で噴出されます。(この時点では、非常に濃度の高い材料が吐出されます)
吹き込み/搬送の距離が短い場合はこのままでも吐出可能ですが、距離が長くなる場合は吐出後、高濃度の材料を希釈し、さらにエアーを添加します。
このエアーをエアー搬送と呼び、吹き込みの背圧や距離により調整します。

吹き込み機の材料をハンドリングするためのいろいろな装置も用意しております。

システムA 標準機
・材料のフレコンによる投入。吹き込み機本体は最も経済的に導入できます。

システムB ポーテックシステム
・上部に貯蔵ホッパーを設け、フレコンで投入し、貯蔵します。吹き込み機が吹き込み終了後、一定時間再起動しない場合には自動的に材料がタンク上限まで投入されます。
・貯蔵ホッパーには集塵機が組み込まれており、材料投入時にファンでホッパー内を吸引します。(弊社ダストマンシステム)
これにより投入時間の大幅な短縮(通常の1/3以下)と、投入時の発塵を効果的に防止します。

システムC ブロニカシステム
・タンクローリーで材料を受入し貯蔵する。サイロは約10-200立方メートル程度までを設計製作致します。
・サービスホッパーが上限以下になると材料を自動的に圧装します。
 (サービスホッパー上限で自動的に停止、待機します)
・完全なクローズドシステムで全自動式のため、環境改善と大幅な省力化がはかれます。

■納入実績
新日本製鉄株式会社 日本鋼管株式会社 川崎製鉄株式会社
住友金属工業株式会社 株式会社神戸製鋼所 三菱製鋼室蘭特殊鋼株式会社
石原製鋼株式会社 合同製鐵株式会社 北海鋼業株式会社
共英製鋼株式会社 清水鋼鉄株式会社 三興製鋼株式会社
岸和田製鋼株式会社 伊藤製鐵株式会社 三星金属工業株式会社
大和工業株式会社 NKK条鋼株式会社 北越メタル株式会社
トピー工業株式会社 山陽特殊鋼株式会社 東北スチール株式会社
東京鋼鉄株式会社 中部鋼鈑株式会社 東京製鐵株式会社
東洋製鉄株式会社 ダイワスチール株式会社 大同特殊鋼株式会社
愛知製鋼株式会社 日新製鋼株式会社 株式会社日立製作所
日立金属株式会社 トーアスチール株式会社 山口鋼業株式会社
王子製鉄株式会社 日本鋳鍛鋼株式会社 朝日工業株式会社
臨港製鉄株式会社 昭和鋼業株式会社 株式会社向山工場
株式会社中山製鋼所 東海鋼業株式会社 中央圧延株式会社
中山鋼業株式会社 株式会社城南製鋼所 国光製鋼株式会社
九州製鋼株式会社 千代田鋼鉄株式会社 関西製鋼株式会社
西日本製鋼株式会社 東部スチール株式会社 大阪製鐵株式会社
拓南製鉄株式会社 東国製鋼(韓国) 韓宝鐵鋼(韓国)
桂裕企業(台湾) ANSDK(エジプト)
(順不同 敬称略)


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